最近 武器作りで杖をつくっていたんですけどネットで杖に関していろいろ調べていたらアカザの杖の存在にたどり着いてしまいました
名前やどのような物なのか知らない人でも一度ぐらいは目にしていると思います
その代表的なのは水戸黄門のご老公がもっているボコボコした杖
アレがなにを隠そうアカザの杖です
時代によっては竹の杖を持っていることもあるけど
これはアカザだね
他にも七福神が持っている物もそうなんだって
七福の中でもマイナーな寿老人
七福でも5人まではすぐでてくるけど福禄寿と寿老人はへたすると
知らないなんて人もちらほらいそうw
七福も由来しらべるとけっこう面白いんだけどね
中でも一番好きな逸話は恵比寿様の話
恵比寿様は唯一 日本出身の神様
たしか寿老人や福禄寿は中国の仙人で
他はインドの神様だったような気がする
大黒様なんてヒンドゥー教のシヴァ神の事らしいし
そんでもって日本出身の恵比寿様といえば
イザナギとイザナミの最初の子である蛭子命(ひるこのみこと)とされている
しかし不具の子に生まれたため葦の船に乗せられて海へ流されてしまう
その後に有名なアマテラス(天照大神)やツクヨミ(月夜見尊月読命)、スサノオ(建素戔嗚尊速)が産まれるのよな
このあたりの日本の神話も読むと面白いよね
またいつものように話が横にそれちまったぜw
アカザというのは木ではなくて草なんですけどとても固くて軽いので
杖にはもってこいらしいです
それではいつものようにアカザの情報でものせるかね
アカザ(藜、学名: Chenopodium album var. centrorubrum)は、アカザ科(APG植物分類体系ではヒユ科)アカザ属の一年草。畑や空地などに多い雑草。
英語では、ニワトリのえさにするため Fat Hen(hen は雌鶏の意)などと呼ばれる。
茎は、直立して縦にすじがあり、秋には木質化する。葉は、菱状卵型で赤紫色または白い粉をつけたように見える[2]。 夏から秋にかけて、茎の先が枝分かれして、黄緑色の小花を密につけ、平たい円形の果実がつく[2]。
生長が早く、高さ1m程度に達し[3]、特に窒素分の多い土地にはよく育つ。
アカザの若葉は赤い粉状の微細な粒に覆われ、未熟な葉の細胞を、遺伝子を傷つける紫外線や、光合成に使い切れず、葉緑素から活性酸素を発生させて組織を損傷する原因となる過剰な光のエネルギーから防御しているが、この粒が白いものをシロザ(白藜、Chenopodium album)といい、こちらの方が多く見られる。
葉はゆでて食べることができ、同じアカザ科のホウレンソウによく似た味がする。シュウ酸を多く含むため生食には適しない。ただし、一般的に畑の雑草として駆除されるため好んで食べる人は少ない。種子も食用にできる(同属のキノア C. quinoa は種子を食用にする穀物である)。「藜の羹(あつもの)」は粗末な食事の形容に使われる。茎は太く硬くなるため、杖の材料にもされ、アカザの杖は最高級とされる
薬効
生薬名はなく、民間薬として全草が用いられる[2]。茎葉を乾燥してその煎じた汁を口の中に含めば虫歯の痛みを治し、1日3回服用すれば咽の痛みに効用があるとされる[2]。また生葉の搾り汁は毒虫などに刺された時塗ると痛みが止まるとされる
こんな感じの植物です
コイツは関係はありませんw
まぁ名前の由来はこの植物からだとはおもいますけど
しかし鬼滅の刃すんごい面白いですねピカピカですよ
最近の一番の楽しみですよ
去年のぶっちぎり1番の漫画
ワニ先生の描くふとももは最高ですな!
またもや少し話がズレてしまったので戻しますか
ついにアカザの杖の存在を知ってしまったキツネさん
こいつは現物を探しにいかねばアカンだろうとおもい
そこらへんに沢山生えているとの情報だったので探してきましたとも
時期的に厳しいかなぁ?と思いましたが今を逃すと今年の秋まで見送りになってしまうので
とりあえずどんな塩梅なのか探しました
向かったのは広い川の近く
河川敷には広い草原のような原っぱがありますからあそこなら生えているのではなかろうかと
よっしゃー!
早速探し始めますか
アカザの現物は今まで見たことがなかったのですが情報を頼りに探します
この季節は殆どの草は枯れてしまってあまり背丈の高いものがないのでそれを目的に探し始めたら意外とすぐに見つけることができました
ツタ系のやつらに覆いかぶされているものも多かったりニセモノも沢山ありましたが
本物を見つけた時にこれで間違いないだろうと確信しました
近くでよくみるとものすごいボコボコした茎です
こんな具合でほとんどの物が枯れて倒れてしまっていました
まぁ逆に乾燥させる手間がなくて良いかもしれないけど
(´・ω・`)
はんぱなく枝が出ていてなかなか根本にたどり着けん
一つづつ細枝を折ってなんとか掘り起こしました
根本のあたりはこんな具合
もう枯れて色あせているのでシロザかアカザの区別がつきませんがたぶんシロザかもしれないです
とりあえず掘り出した
比較で手袋おいているけえどけっこう太いです
河川敷で土壌が良く日当たりも良いから育ちがよかったのかな?
実の方も枯れてこんな感じ
アワとかヒエのような雑穀みたいですね
他にももう一本みつけたので丸ごと引き抜いてみた
なんかセフィロトの樹みたいだぜw
生命の樹(セフィロト)
今ではほとんどアカザの杖を作るひとはいなくなってしまったみたいですが
趣味で作っている方はちょいちょいいるみたい
杖の持ち手のように曲げたりしたいときは青い内に根本に岩などで癖をつけて
人工的に曲げていくんだとか
通販などでも細くて真っ直ぐなものは少し見つけることができましたが
やはりゴツくてボコボコしたいかにもこれが杖ってものはあまり取り扱っていないみたい
そういえば上記では植物としての説明が主だったので今回は杖としての情報も書いておこうかね
アカザ
アカザの杖など日常では目にすることはないが、古くから中風(中気、脳梗塞)の予防になるとの言い伝えがある。しばしばこれに言及した記述を目にするものの、具体的にどの文献に記載されているのかについては一般に触れられていない。しかし唯一、韓国の聞慶市のホームページで、本草綱目において中風を防止し、治すことができるとした記述があることを紹介していた
またしても、中国の本草学かと、念のために本草綱目の該当箇所(菜部第二十七巻柔滑類 藜)を春陽堂版の国訳で確認したところが、そんな記述は見あたらない。杖のことに関しては、単に「(アカザが)老いれば杖になる。」としているだけである。版の違いによるものとは考えにくいが不明である
ふむふむ いまいちよく分からないけど
どうやら健康に良いとされているが迷信であのボコボコが手のツボを刺激して
健康になるんじゃね?的なニュアンスかな
さてと、採ってきましたこのアカザ
がんばって皮を剥いていきましょうかね
接写するとこんな感じでいたるところに枝のボコボコでできている
自分でアカザを育てて杖を作っている人はこの枝の節が綺麗になるように
ある程度のところで枝打ちして落としてしまうのだとか
詳しくはしらねーけど
たしかにがっつりそだってしまった枝は処理するのが大変
最悪は幹まで裂けてしまうからのう
まぁなんとか頑張って枝は処理した
ナタ カッター たわし などを駆使しながら皮をむいていく
さすが杖にされるだけあってなかなかの強度
しかも私が木でつくった杖とちがくてすんごい軽い
武器としてはアレだが体を支えるための杖としてはこの軽さは重要かもしれん
そんで防腐も塗っておく
採る時期が少し遅かったのですこしポケ気味だけど
手間を掛ければなんとかなるだろう
芯は残っているから強度は問題なさそうだし
成し遂げたぜ
あとは乾かしてクリアスプレーでコーティングしながら紙やすりで表面を滑らかにして
重ね塗りをして仕上げていこうかね
ついでにこんなのも作ってみた
頭の曲がった普通の杖っぽい感じに
もう今更は曲げることは不可能なのでくの字に切れ目を入れて強引に曲げてみた
あとは隙間をパテとかで仕上げて小細工したら目立たなくなるかもしれないな
まだ途中なので完成したものはあとで記事にしようと思っている
しかしアカザの杖
調べるとなかなかディープな世界の様だ
いがいと全国各地にアカザの杖作り愛好家がいるみたいだぜw
商売ではなく趣味で作っていて近所の老人にプレゼントしているひとが多いみたいだね
あとは手掛ける人が高齢の人が多いとおもうからこのようなブログみたいのが少ないだけで
もしかしたら意外と愛好家人口はいるのかもしれないが
高齢の方だとこうやって発表する機会もないだろうからねネットで
今年は枯れる前にチェックしてみようかのう
9月に軽い脳梗塞となり
左の手足指にしびれが出るようになりました
日頃から杖でももって歩いたら
との、女房殿一言で杖をDIYでもしてみようかと
たどり着いたのがアカザの杖でした
DIY大好き人間ですが、町なか在住で材料もさがしにくく
良く分かりません
そんなに簡単にアカザは手に入るものなんですか?
多分街中ではキビシイと思います
広い畑が沢山周りにあったり私が取ったような ススキとかでぼーぼーになるような
河川敷だったりを自転車で10kmぐらい走れるぐらい探さないとだめかもしれない
慣れた人に聞くとあんなものそこらへんにいくらでも生えてるよと言われるがけっこう見つからないものです