ここは山奥にひっそりと佇む穴場のカフェ
いつもは暇なのだが今は料理を用意している
めずらしいこともあるものだ
明日は雪が降るかもしれない
まぁ本当はすでにここ数日降りっぱなしなのは気にしない
今日のメニューはチキンのパエリアと
特製特大プリン
ささっと手早く盛り付けてテーブルへ運ぶ
そしていつもの様にコーヒーを淹れる
最近仕入れたばかりのモカブレンド
挽く豆は一人分
ゆっくりっと時計回りにハンドルを回す
ゴリゴリゴリゴリ
ハンドルが軽くなったら全ての豆を挽き終えた合図
挽いた豆を移し替えて砂時計を返す
っと同時にドリップ開始
いつものように辺りに独特の香りが満ちる
普段は色々頭の中で考え事をしてしまうがこの時は無心になれる気がする
琥珀色の液体が下に落ち減っていく
その都度のの字を書いてお湯をそそぐ
全ての砂が落ちればそれが出来上がりの合図
カップに淹れたてのコーヒーを注いでコーナーのテーブルに運ぶ
「おまたせいたしました」
瀟洒に一礼する
用意を終えたが反応がまったくない
なぜなら初めから客などいないのだから
さて・・・
「もしもお客さんが来たらゴッコは終わりにして自分でいただくとしよう」
普段とは違う、コーナー席に座り手をあわせる
「いただきます」
パエリアをたいらげてデザートのプリンを見る
・・・デカイ・・・・・・
合間にコーヒーをいれて一服
のんびりした時間で考える
お客がこないのはきっとこの雪のせいだろうな・・・・・・
今日も客はこない
それはきっと雪のせい
窓からの雪景色をみながらコーヒーを啜る
・・・明日も雪かもな・・・・・・
ここは山奥にひっそりと佇む穴場のカフェ
雪の日でもまったり営業中
ぷりん
愛の妖精ぷりんてぃん
検索しちゃった。
検索してはイケナイ