山奥のカフェ 4番

山奥のカフェ 

投稿日:2017年1月12日

ここは山奥にひっそりと佇む穴場のカフェ

看板もなく

ちゃんと営業しているのかもあやしい

宣伝などもいっさいしていないのでそもそもどうやってたどり着くのかすら謎なカフェである

私はたまたまここのマスターと知り合いの為に知っているので時折

コーヒーが飲みたくなった時にふらっと立ち寄ることにしている

今日がたまたまその日だったのだ

駐車場へ車をとめ、件のツリーカフェを見上げた

 

tree_kafe10.jpg

冬の青空を背景に二つの異様な建物が目に入る

一つはツリーテラスになっておりとても見晴がよさそうだ

この時期は利用するのがきびしそうだが晴れた風のない日なら

楽しむことが出来るかもしれない

右手の建物がツリーハウスになっていてこちらは店内になっているので

いつでも利用が可能だ

きっとマスターは今日もこちらで自分のためにコーヒーでも淹れてのんびり過ごしているの

だろうな

ツリーテラスの真下まできてもう一度見上げてみる

 

tree_kafe11.jpg

下からでも看板が見えるな

白面亭と書かれている

名前の由来は白面金毛九尾の狐からとったらしい

なぜ九尾なのかと以前きいたら床が九角形なので作っているときに

それが九本の尾っぽにみえたからとかいっていたな

建物の下をすぎるとツリーハウスに上がるための階段が見えてくる

その階段を一段ずつ慎重にあがり扉に手をかけた

 

tree_kafe12.jpg

ツリーカフェの店内に入ると相変わらず暇そうにするマスターの顔があった

どうやら駐車場から車を降りたのをみて私が来たのに気づいたらしい

すでに鍋に火をいれてお湯を沸かし始めているようだった

私と彼とは中学、高校と同級でありよく一緒に遊んだもんだ

たわいもない話をしながらコーヒーを淹れてもらう

マスターはこんな山奥の辺鄙な場所でツリーカフェなどを開いているがいたって普通の人間

特に目に留まるような特徴もない

カウンターに乗っていたコーヒーミルを手元に引き寄せるとそこに豆を入れ手動でクルグル

と挽きはじめた

 

tree_cafe20.jpg

ツリーカフェ14

全て挽き終わった豆をフィルターに入れ

鍋で沸騰させた湯をポットに入れ替えておもむろに手を前方へ伸ばした

 

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どうやら目の前に吊ってある不思議なリーフの中にある砂時計をひっくり返したみたいだ

なるほどアレで時間を計っているのか

インテリア自体は意味不明な不思議なものが多いがちゃんと実用的なものもあるのだな

 

tree_kafe15.jpg

そしてのの字を描くようにお湯を注ぎはじめた

その途端にあの独特の香りがせまい店内に漂い始めた

やっぱりちゃんと豆を挽いて淹れるコーヒーはこの瞬間がたまらない

まるで現世とは切り離された時間がゆっくりと流れる異空間のようになる錯覚を味わった

 

tree_kafe17.jpg

目の前にある手押しポンプの取っ手の部分にぶら下がっているリースの中央の椅子の上に

のった砂時計が

全部落ちるタイミングでドリップをよけてカップに出来上がりのコーヒーを注ぎ始めた

そしてそれをカウンターの上にのせてくれた

どうやら完成したようだ

砂糖などもカウンターに乗っていたが私はブラックしか飲まないのでこのままいただこう

そんなことを考えていたらマスターがおもむろに何かをし始めた

 

tree_kafe18.jpg

三角形の不思議な台座をのせその中にランプの様な物を入れて火を灯し始めた

その光景が不思議だったので様子をうかがっているとそのうえに三脚の様な物をのせはじめ

 

tree_kafe19.jpg

そしてどこからか丸フラスコを取り出すとカップに注ぎきれなかった残りをフラスコに移し

替えて

三脚にそっと乗せた

 

ツリーカフェ17

tree_kafe289.jpg

なるほどこれなら温かいものをいつでもおかわりできるのか

 

tree_kafe265.jpg

それでは淹れたてのコーヒーをいただくとしよう

店内にいるとあまり木の上にいる実感はないけどやはり窓から見える風景は

普通のカフェとは違うか

それにドアを開けてみたらやはりここが木の上にあるカフェなんだなぁっと思った

高い位置からコーヒーを飲みながら見下ろす景色はそうそう味わえない

 

IMG_20161225_140153.jpg

マスターが洋楽を流しながら自分もコーヒーを飲み始めた

私は

「あいかわらず暇な店だな」っと笑いながら言ったら

あいつも

ニヤリとわらって

「そうだな」っと返した

ここは山奥にひっそりと佇む木の上にあるカフェ

 

白面亭

今日も現世とは切り離された不思議な時間の流れるくつろぎの空間

たまにはのんびり過ごしてみませんか

 

 

 

 

 

 

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注意:この物語はフィクションであり実際にこのような場所は存在していません
挿絵はイメージ画像です
訪れたい方は夢の中で訪問しましょう

 

 




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制作者:仙人郷
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